01 / A STORY ON THE SEA
この先のどこかで
その瞬間に
誰かが、光に手を伸ばす
景色が、それに応える
この先のどこかで
また別の物語が始まっている
風景の中を、
言葉とともに歩く
誰かが、光に手を伸ばす
景色が、それに応える
この先のどこかで
また別の物語が始まっている
見慣れた世界が、遠くなる
光と影のあいだで
その大きさに圧倒された
圧倒的な自然のスケールに、飲み込まれるような感覚
壮大なパノラマの中で、光と影の明暗が景色の一部を際立たせていた
空がひらく
稜線を、光がたどる
その向こうに、湖と海がある
樽前山の稜線に差す陽光と、頭上に広がる空
山からは支笏湖や太平洋、周囲の山々や港を見渡せる
山の線をたどる視線が、遠くの景色へとほどけてゆく
一枚の海に、いくつもの物語
人が自然の美しさに心を動かされ、自然もまた、その人を祝福しているように見えた
けれどそれは、壮大な流氷の上の、ごく小さな場所で起きている出来事
この海の向こうにも、氷の下にも、ここには見えない物語が続いている